【おしらせ】
DAIsy chip は完売いたしました。 どうしてもお作りになりたい方は、試作機回路図を参考に、ロジック IC で組み立てる事も可能です。 また、記事中で使用した秋月電子「DAI DAコンバーターキット」の販売はすでに終了しています。 代替えとして、同社の「SCMSシリアルコピーマネージャキット」が使用出来るかもしれませんが、確認しておりません。
興味を持っていただいた方、購入いただいた方、製作していただいた方、皆様に御礼申し上げます。
なお、DAIsy chip 配布の再開の予定はありません。
Black NeXT と呼ばれる NeXT Computer は、DSP を内蔵し、CD クオリティサウンドを再生できる D/A コンバーターを装備するなど、1989年の発表当時からマルチメディアを重視したワークステーションでした。
そして、この高性能なオーディオこそ、Black NeXT たらしめている機能の一つです。
しかし、残念なことに、それを活かす為のツールがほとんど無く、またあったとしても非常に高価または入手困難で、ほとんどの Black NeXT でせっかくの能力を活かすことが出来ません。
DAIsy は、それに対するソリューションを提供します。
Black NeXT に高性能で強力な耳を与えます。
DAIsy を製作したなら、愛用の Black NeXT に是非とも高性能なステレオアンプを接続してあげてください。
愛機の奏でるすばらしい歌声に、きっとあなたのマシンに対する愛着が一層深まることでしょう。
用途はいろいろ、BEEP 音の製作、MusicKit の音源の確保、オブジェクト指向プログラミングのトレーニング(NeXT の Sound Object はオブジェクト指向を理解するのに最適です)、etc.
DAIsyは、DAI信号の復調に秋月電子通商の「DAI D/A コンバーターキット」(3600円)を利用し、NeXTのDSPポートとのインターフェースを独自に設計、製作しました。
1994年に最初の試作機が完成しました。
試作機では、DSP インターフェースに汎用C-MOS ICを複数使用していましたが、このたび、それをワンチップ化した“DAIsy Chip”が登場しました。
予算は、ケース無し、基板むき出しのバラックで、数千円程度(秋月キットを含む)。
DAIsy システムのブロック図はこちらです。
DAIsy Chipの内部回路は、このようになっています。
DAIsy試作機のDSP I/Fの回路はこのようになっていました。
【謝辞】
このHTMLバージョンは、水野隆一@NeXusさんが作られた“rtf2html”で製作されました。
ありがとうございましたm(_o_)m
SoundKitを使用してDAIsyで録音するためのサンプルアプリケーションのサンプルです。
※ DSPプログラミングは行っていません!! ※
Black NeXT専用です。その他のアーキテクチャでは録音できません。
機能は、DAIsy(DSPポート)からの録音とサウンドの圧縮、伸長など。
録音方法などは、ソースリストと同梱のドキュメントを参照してください。
適当にいじくって、使い易いように改造してください
(SoundViewによる編集機能、各種エフェクトの追加など)。
免責:DAIsyの製作、使用、およびこのアプリケーションを使用して被ったいかなる損害について、作者は責任を負わないものとします。
1997-may-07:ソースと共にビルド済アプリ(for NeXT Computer)も同梱しました。
1996-may-07 Ver-0.02
DAIsyDEMO1.tar.gz(184KByte)
1996-may-07 Ver-0.20
DAIsyDEMO2.tar.gz(184KByte)
“DEMO1”と“DEMO2”の機能に差異はありません。
“DEMO2”は、Soundクラスを継承した、DSP対応、機能強化したサブクラスを定義しています。
以下のプログラムをダウンロードしてください。
SNDtest.app.tar.gz
Black NeXT 専用です。
【注意】
ちょっと動作が危ういです。
特にメモリあるいはディスクの容量の少ない環境では、十分注意してください。
このアプリを使用して被ったいかなる損害も保証はいたしません。悪しからずご了承ください。
SNDtest.appを実行してください。
次のようのパネルが現れます。
“1”と“2”の二つの枠で囲ってありますが、それぞれ独立に録音、再生出来ます。AdjastおよびCompareは、この二つのデータの間で行われます。
以前に実験した時は、9本目から90万サンプル中1500程度の差異が現れました。結局12本くらいまでなんとか再生することが出来ましたが、最も多い差異でもサンプル全体の1%を超えることは無く、それ以前に再生出来なくなりました。
比較する音の長さを変更する時は、プリファレンスで行います。長くすればそれだけメモリを消費します。長くしすぎると音飛びが発生します。
何度も録音を繰り返すと、スワップの容量が膨れ上がりますので注意してください。
この実験は厳密なものではありませんが、少なくともオーディオCDとプレーヤの誤り訂正能力のかなりのものであることを実感することは出来ると思います。
次のリンクは、“DAIsy”とは関係有りません(^_^;;;
http://www.research.ibm.com/daisy/
NeXTの部屋に [戻る]